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「野性の神秘を写す」~身近な動物から干支まで~  [美術館  ARTNEWS アートニューズ]

収蔵作品展Ⅱ 「野性の神秘を写す」

身近な動物から干支まで~  

上村松篁「兎Ⅰ」松伯美術館蔵.jpg

上村松篁「兎Ⅰ」松伯美術館蔵

「それまで私は、日本の画家たちの描いた鹿の絵をあまり好きになれなかった。どれも神秘性が欠けていて、通俗的な感じのする鹿ばかりに見えたのである。ところが、アルタミラ洞窟画の鹿には、何とも言えない魅力的な『野性の神秘』が感じられた。(上村松篁「表現行脚」『春花秋鳥』昭和616月)」

27歳まで花や鳥を主とした花鳥画を制作していた松篁は、母校の京都市立美術工芸学校の講師に就任し、動物画の実技指導を担当したことがきっかけとなり、自らも動物画に挑戦することとなる。

学生たちと動物園に通ってみっちりと写生を重ねた松篁だが、いま一つ目指すべき動物の在り様が見つからない。そんなある日、世界美術全集に掲載されていたアルタミラ洞窟画に出てくる鹿の絵と出会い、洩らしたのが上記の感想であった。

動物を描く上で大切なのは姿や形を捉えることではなく、そこに宿る命の美しさを描出することである、アルタミラ洞窟画の鹿の絵を見て、そう悟ったのであろう。

以来、松篁の作品には多くの動物たちが登場し、それらは花や鳥を描くときと同様に生き生きとした表情で表現されている。

また、上村淳之も多くの鳥を主題に制作を続ける傍ら、キツネやインド産のカモシカの一種ブラックバックなど動物画を手掛けている。

動物たちが見せる愛らしい仕草や颯爽とした姿など、表情豊かに捉えられた作品からは、観察に費やされた膨大な時間がうかがえる。また、干支を描いたシリーズでは神聖な雰囲気の動物画が描かれ、新たな魅力を伝えている。

卯年である平成23年の年賀状にも使用された松篁の「兎Ⅰ」や平成22年の記念事業として復興された大極殿に淳之が描いた四神の図など、実際に存在する動物から架空の動物を描いたものまで、幅広く展開された作品を通して花鳥画家、松篁・淳之の活躍を紹介する。

名  称  収蔵作品展Ⅱ「野性の神秘を写す」~身近な動物から干支まで~

開催期間  平成23126日(火)~ 平成24年1月29日(日)

主   催   松伯美術館 

休 館 日  月曜日(1月9日は開館、翌10()休館)

年末年始(平成231226日~平成2416日)

開館時間  午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)

入 館 料  大人(高校生・大学生を含む)    800

            小学生・中学生            400

    20名以上は団体割引・身体障害者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで2割引

主な展示作品 予定

 上村松篁  「鹿寄せ」            昭和7年     松伯美術館蔵

  上村松篁  「母子の羊」           昭和12年     松伯美術館蔵

 上村松篁  「月夜」             昭和14年     松伯美術館蔵

 上村松篁  「早秋」             昭和16年     松伯美術館蔵

 上村松篁  「鴛鴦」             昭和40年     松伯美術館蔵

  上村松篁  「春静」             昭和58年     松伯美術館蔵

上村松篁  「兎Ⅰ」             昭和62年     松伯美術館蔵

上村淳之  「春宵」             昭和54年     松伯美術館蔵

 上村淳之  「月に」             昭和56年     松伯美術館蔵

 上村淳之  「夕日に」            昭和56年     松伯美術館蔵

 上村淳之  「初めての冬」          平成5年     松伯美術館蔵

 上村淳之  「十二支」            平成18年     京都花鳥館蔵

 上村淳之  「大極殿上壁 四神之図試作」   平成21年     個人蔵

 上村淳之  「水辺の朝」           平成22年     個人蔵

など本画約30点、下図、素描、合わせて約40点を展示(予定)

 *なお、併設展示として以下の作品も合わせて展示。

上村松園 「人形つかい」     明治43年  松伯美術館蔵 

上村松園 「雪」         昭和15年頃 松伯美術館蔵 

上村松園 「暮秋」        昭和18年  松伯美術館蔵 

上村松園 「人形つかい」(下図)  明治43年  松伯美術館蔵

         ※出品作品については、都合により変更する場合があります。

    読者プレゼント 

1020名様にご招待券 プレゼント

あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp に展覧会名      と会場名 ご住所、お名前をお書きの上どしどしご応募下さい。

発送をもって当選と代えさせていただきます。


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アルタミラ洞窟壁画

「欧州最古 アルタミラ洞窟壁画 4万年以上前と判明も 須(すめら)も判明」

oo77986455645.wordpress.com/about/

「まず尖閣諸島について皆さんに知っておいて頂きたい / 国生み神話で有名な淡路島と天の橋立のラインと文化で守り管轄しているからこそ日本の領土であると言えるのです」
by アルタミラ洞窟壁画 (2012-07-10 02:37) 

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