“昭和の町並み ”や“庶民の暮らし” を模型で再現する、 注目のアーティストの初個展 山本 高樹 昭和幻風景 ジオラマ 展 [美術館 ARTNEWS アートニューズ]
“昭和の町並み ”や“庶民の暮らし” を模型で再現する、
注目のアーティストの初個展
山本 高樹 昭和幻風景 ジオラマ 展
“タイムトリップする ” ジオラマ展
「梅ちゃん先生の町」 2011年制作
すべての作品コピーライト 山本高樹
模型で“昭和の町並み”と、そこに 暮らす人々をテーマにしたジオラマ作品を創造し続ける、山本高樹。
失われた風景への憧れから、有名人のファンも多く、幅広い世代の人たちから人気を集めている。
北原照久(横浜ブリキのおもちゃ博物館長)、町田忍(庶民文化研究家)、三遊亭圓歌(落語家)など各界著名人らも作品を所有していることも知られている。
「新宿ゴールデン街70’s」
2006年制作
藤崎百貨店では、山本高樹がこれまでに制作したジオラマ作品やこの展覧会のために制作した新作を一堂に会した初の展覧会が、開催される。
これは、日本橋髙島屋や、大阪髙島屋で開催された展覧会の巡回展だ。
以下で紹介しているので参照されたし。
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-10-25
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-01-23
山本高樹は、映画・テレビCMなどのセットや特撮美術を手が手がける映像美術の世界に携わって来たが、 1990 年代初頭から、古い町並みや建築文化 に興味を持ち、各地を取材旅行して 2001年より “昭和の 町並み”と、そこで繰り広げられる庶民の暮らしをテーマにジオラマを作りつづけて来た。
「モダン都市銀座」
2001年制作
「あの日の駄菓子屋」
2006年制作
山本のジオラマは、単にモチーフを縮小しただけでなく、時代の味わいや空気感を見事に表現した作品は、大変高い評価を受けている。
会場では、ジオラマや人形の展示にあわせて昔映画館風シアターをしつらえ、山本が工房でジオラマを制作する過程や、ジオラマにかけるこだわりを紹介。
あわせて会場内に工房を再現している。
この展覧会では、初公開の新作をふくめ、高度成長期の活気ある「上野 」、「有楽町 」、「銀座 」、「新宿 」、「浅草 」や、下町の木造家屋、細い路地といった町並み、そして NHKの連続テレビ小説「梅ちゃん先生」のオープニングで映る昭和30年代 の懐かしい町並みのジオラマを約30作品展示。
「額縁ショウ 新宿帝都座」
2004年制作
懐かみのある郷愁を帯びたレトロな世界にタイムトリップしてみては?
「雪国の市 越後十日町」
2002年制作
展覧会初日。筆者は、事前に大阪髙島屋に山本高樹のインタビューを申し込んでおり、OKをいただいていたので、約束の時間に訪れた。
会場内で図録に一人一人丁寧にサインをしていた山本高樹は、人懐っこい笑顔が印象的だ。
さっそくインタビューを始めた。
要約すると・・・
筆者:なぜ昭和をテーマに選んだのか。
山本:今の世の中は、近代化されているのかもしれないが、面白くない。情がなくなりつつある。
洗練されて垢抜けているのかもしれないが、つまらない。
先を急いでも仕方がない。
古き良き時代のみを肯定するわけではないが、情緒があるのが好きだから。
怪しいところやひずんだところも合わせて表現したい。
筆者:制作する上で譲れないところは?
山本:手を抜かない。一生懸命する。人に喜んでいただきたい。
一人で作る。人に手伝ってもらいたくない。一人で作らないと気がすまない。
人任せにしていたら、終わっている。
筆者:ARTNEWS 美術館探訪の読者へのメッセージ
美術や技術の知識がなくても、こんな小さいものだが、中に入り込んでいただいて楽しんでいただきたい。
山本高樹の作品を見ていると、いつの間にか作品の中に入り込み、その中を歩いているような錯覚に陥る。
それは、きれいごとばかりノスタリジーばかりでなく、猥雑な部分や怪しい風俗的なところも合わせて表現しているところにリアリティがあり、共感するところがあるのではないか。
あなたも山本高樹が創り出す世界に飛び込んでしてみよう。
サインをする山本高樹 撮影:浦 典子
山本高樹プロフィール
1964 年生まれ。千葉県出身。
昭和の町並みと、そこに住まう人々をテーマしたジオラマ作品を作りつづけるジオラマ作家・造形作家。
映像専門学校を卒業後、映画・テレビCMなど美術の仕事に携わる。
2001 年、勤め先の映像美術会社の模型部門閉鎖を機に独立。
2011 年、最新作のNHKの連続テレビ小説「梅ちゃん先生」タイトルジオラマを制作。
現在、映像美術、展示模型、雑誌連載など各メディアで活躍中。
「冬支度 長野飯山」
2001年制作
凌雲閣の怪人 浅草
2005年制作
会期
2013年2月22日(金)~2月26日(火)
会場
藤崎百貨店
(宮城県仙台市青葉区一番町3-2-17)
開場時間
10:00~19:00
※最終日は16:00閉場
※入場は各日閉場の30分前まで
入場料(税込)
一般
500円
大学生以下
無料
主催
NHKサービスセンター
企画制作
リンクス・アソシエーツ
お問い合わせ
藤崎百貨店
TEL 022-261-5111
神保町の古書街 神田
2005年制作
☆読者プレゼント
10組20名様にご招待券 プレゼント
あて先 : loewy@jg8.so-net.ne.jp に
件名:展覧会名と会場名
本文:ご住所、お名前
をお書きの上どしどしご応募下さい。
締切:UPした日の午前零時
発送をもって当選と代えさせていただきます。
☆巡回予定
2013年2月28日(木)~3月11日(月)
京都髙島屋グランドホール〈7階〉
(京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52)
3月20日(水・祝)~4月7日(日)
宮崎県総合博物館 特別展示室
(宮崎県宮崎市神宮2-4-4)
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