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マルコ・ネレオ・ロテッリ “私の言葉の中の鏡” Marco Nereo Rotelli, “MIRRORS IN MY LANGUAGES” [美術館  ARTNEWS アートニューズ]



マルコ・ネレオ・ロテッリ “私の言葉の中の鏡”



Marco
Nereo Rotelli, “MIRRORS IN MY LANGUAGES”



 



TRE MOSTRE TRA ORIENTE E OCCIDENTE”



東洋と西洋の間の3つの展覧会 第1



マルコ・ネレオ・ロテッリ “私の言葉の中の鏡”



 



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                                撮影  浦 典子



〈言葉〉を形象化する現代の巨匠、マルコ・ ネレオ・ロテッリ(Marco Nereo Rotelli)の展覧会が、京都のGALLERY TOMO
CONTEMPORARY(
以下、GALLERY TOMOと記載)、イタリア文化会館
大阪、そしてイタリアの・コモのMAG
GALLERYでただ今、同時開催中だ。



2015919日からMAG GALLERYが先行して展示開始し、続いて京都の GALLERY TOMOで101日から、そして
イタリア文化会館-大阪で102日に少しずつ時期をずらしスタートした展覧会だ。



マルコ・ ネレオ・ロテッリの作品が展示されるのは日本初。



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ロテッリの芸術上の探求にとって重要な契機となったのが、エクリチュール(écriture - 文字・書かれたもの、書法、筆記)の概念に対するロラン・バルト(Roland
Barthes
)の影響が大きいという。



ロラン・バルトはフランスの哲学者、批評家で、奇しくも今年、生誕100年を迎える。



「虚空の記号の倫理学」と定義するものに関する真の教えを、バルト自身の日本での体験から得たと考えていた。



エルメスの2015年秋冬号「Le Monde dHermès(エルメスの世界)」にバルトの『恋愛のディスクール・断章』(Fragments d"un discours amoureux)へのオマージュとしてドミニク・パケの文章が掲載されている。



ロテッリは、彼個人や彼のグループの作品は世界中の重要な美術館に多数収蔵され、ヴェネチア・ビエンナーレにイタリア代表として7度も参加している。



ロテッリの作品は、パリのパリ市立プティ・パレ美術館(Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris)、シカゴのフィールド自然史博物館(Field Museum)にも展示されるなど、世界をまたにかける活躍ぶりだ。



http://www.petitpalais.paris.fr



https://www.fieldmuseum.org



 



美術評論家、詩人、作家、哲学者などインターナショナルな文化人がロテッリについて述べ、蒐集している。



筆者のインタビューに対し、以下のように答えてくれた。



「イタリア語版のバルトの本を読んで、日本という文化に触れ、インスパイアされた。バルトの本をベッドのそばに置き、常に手元に置いていた。



そこで和紙や扇の形に作品を作ることを思いつき、それが自分のライフワークになった。



長年日本の文化をリスペクトして来た。今回初めて来日したが、思ったとおりで期待通りだ。



東の文化と東洋の文化は違うが、心で感じる。“Active Mind Hand”だ。」



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3つの異なる街で開催されているこの展覧会は、ロテッリが本プロジェクトのために特別に制作した〈光の鏡〉を通じ、文化と言葉をめぐって2つの大陸を一つに結びつけようとする試みだ。



ロテッリは言葉に光を当てる。



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GALLERY TOMOMAG、イタリア文化会館-大阪が共同開催するアートプロジェクトは、日本では10月初めから11月の終わりにかけて展開され、この間イタリアから3名のアーティストがシリーズで日本を訪れる。



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イタリア文化会館-大阪は、世界に約90あるイタリア文化会館のひとつとして、日本におけるイタリア文化の普及と日伊文化交流の振興を目的として活動している。



ステファノ・フォッサーティ館長(Stefano Fossati)が就任したのが、20143月。彼が就任してから、多くのイヴェントが目白押しになって来た。トリノ大学でサンスクリット語、アラビア語、インド哲学、デリー語などを修めた語学のスペシャリストで、日本語もかなりお上手。筆者とのやり取りは、もっぱら英語だったが、イタリアと日本はお互いが心通い合う国同士。また、来る2016 年は、日本とイタリアが修好通商条約を締結した1866 年から数えて150 年目にあたる記念の年。



イヴェントを取材する許可をいただいたので、折に触れてリポートしていくつもりだ。



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これを機会にイタリア文化に触れて触れてみてはいかが?



 



日本での全体会期:2015101日~18



GALLERY
TOMO



12:0019:00 (最終日17:00迄、月曜休)



イタリア文化会館
大阪 10:0018:00 ( 土曜日 17:00 迄、日曜休)



 



主催



GALLERY
TOMO
MAG、イタリア文化会館 大阪



協力



 日本国際詩人協会



 



http://www.ama-hashi.com/



 



後援



京都市、在大阪イタリア総領事館、伊日財団、イタリア
ソムリエ協会、ルイジ・ルッソロ資料連盟



 



☆ホームページ



GALLERY
TOMO



http://gallery-tomo.com



MAG



http://www.marsiglioneartsgallery.com



イタリア文化会館
大阪



http://www.iicosaka.esteri.it/IIC_Osaka



マルコ・ ネレオ・ロテッリ



http://www.marconereorotelli.it/bio.html



 



☆第二弾 予定



アントーニオ・ペドレッティ 終わらない風景たち



GALLERY
TOMO (
京都)1022日~118



イタリア文化会館ー大阪(大阪)1024日~118



 




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