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第73回 春の院展 [美術館  ARTNEWS アートニューズ]

73回 春の院展

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                                                                                                                                 以下撮影:浦 典子

 

常に日本画壇をリードし続ける日本美術院の巨匠から新鋭作家まで意欲溢れる新作の数々を展示する春の院展がそごう神戸店においてから始まった。

6月に阪急うめだギャラリーで行われた巡回展だ。

うめだギャラリーでの展覧会については以下に記しているので参照されたし。

   https://art-news-jp.jimdo.com/2018/06/07/up73-春の院展/

   https://artnews.blog.so-net.ne.jp/2018-06-07

日本美術院は、明治31(1898)に岡倉天心らによって創設された。一時は中断したが、大正3(1914)横山大観らによって再興。

以来、脈々と続いた在野精神を受け継ぎ、近代日本画の発展に輝かしい足跡を残して来た。

院展は、現在、公益財団法人日本美術院が主催運営している日本画の 公募展覧会である。

日本美術院は、東京美術学校長の職を退いた岡倉天心が、大学の上 に大学院があるように、美術学校においても美術院の設置が必要であるとの考えから、設立されたのだ。

今年は、日本美術院を再興させた横山大観の生誕150年に当たる。

先日、東京行われた生誕150年 横山大観展については以下で記しているので参照されたし。

☆生誕150年 横山大観展

   https://art-news-jp.jimdo.com/2018/05/15/生誕150-横山大観展-the-150th-anniversary-of-his-birth-yokoyama-taikan/

    https://art-news-jp.jimdo.com/2018/05/15/フォトギャラリー-生誕150年-横山大観展/

  https://art-news-jp.jimdo.com/2018/05/15/追加情報-生誕150-横山大観展/

  http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2018-05-15

  http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2018-05-15-1

  

 なお、ポスターやチラシで見かける「春の院展」の文字は、日本美術院 初代理事長・安田靫彦(やすだ ゆきひこ)によるものだ。

安田靫彦については以下で記しているので参照されたし。

☆「遊亀と靫彦 ─師からのたまもの・受け継がれた美─」

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2014-11-22-1

 このように院展は、由緒正しく歴史を刻んだ展覧会だ。

 日本美術院は、秋に行われる再興院展と春の院展の年二回の展覧会を開催している。

 大正3年(1914年)に横山大観らによって再興され、現在まで続いているのが、再興院展。

その後、昭和20年(1914年)から開催され続けているのが、春の院展。

 大阪での開催は、実に4年ぶりで、阪急うめだ本店で開催されたが、そごう神戸店ではここ10年以上、毎年開催されている歴史ある会場だ。

そごう神戸店会場では、「兵庫県いけばな協会 特別展示」が同じ会場内に開催されており、絵画といけばな作品を同時に鑑賞できる。

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流派を超えて兵庫県いけばな協会の協力による展示がなされているのも魅力的だ。

横山大観から堅山 南風(かたやま なんぷう)へ、そして松尾敏男(まつお としお)へと引き継がれた墨。

昨年、松尾敏男の一周忌に那波多目 功一(なばため こういち)に渡してほしいとの遺言によりその墨を使って描かれた《ふり初めし刻(とき)。DSC_0006s.jpg

 

このように脈々と受け継がれた院展は画題も古代から現代のものまで多岐にわたり、伝統を受け継ぎながら、時代をもとらえようとしている。DSC_0007s.jpg

 

そして、いけばなとのコラボなどさまざま試みに挑戦しているのだ。

同人作家の作品35点をはじめ、招待作家、受賞作品、関西在住作家の入選作を合わせた140余点を一堂に展示。

 春の院展巡回展に合わせた小品展、水無月会もお見逃しなく。

 

[日本美術院春季展賞(郁夫賞)] 前田 力《刻む》

[日本美術院春季展賞] 鈴木恵麻《路傍の花》

[外務大臣賞・奨励賞] 浦上義昭《遊仙郷》

[奨励賞]

浦上義昭《遊仙郷》 染谷香理《雨結》 辻村和美《時の影》 永井健志《秋に容花》

川﨑麻央《火之御子》 関 晶子《初風》 廣瀨貴洋《羽化》 藤井聡子《目映し》

平林貴宏《レムの水槽》 山田 伸《回生》 谷 善徳《春水》 白井 進《春》

下村 貢《歴映》 山浦めぐみ《DIRETTO》 山梨千果子《みえる みられる》

 

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会期:平成30年(2018年)95()10()

会場: 9階 催会場 

※最終日は午後6時閉場。

■入場時間/午前10時~午後730

※各日午後8時閉場。

※最終日910()は、入場時間午後530分まで。

■入場料:一般600円、大学生400円、(高校生以下無料)

※ミレニアム/クラブ・オンカード会員さまは、200円割引。

※障がい者手帳各種で、ご本人さまとご同伴1名さままで無料。

☆そごう神戸店

     https://www.sogo-seibu.jp/kobe

☆公益財団法人日本美術院

       http://nihonbijutsuin.or.jp

■主催/公益財団法人 日本美術院、神戸新聞社

■後援/兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会

■協力/兵庫県いけばな協会

 

☆読者プレゼント 

    1020名様にご招待券 プレゼント

     あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp

    件名:展覧会名と会場名

    本文:ご住所、お名前

    をお書きの上どしどしご応募下さい。

        締切:http://art-news-jp.jimdo.comにてUPした日の午前零時

    発送をもって当選と代えさせていただきます。

    会期が短いため、速達などお届けに最善を尽くします。

 

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☆主な巡回予定

平成30928日(金)~108日(月・祝) 11日間 そごう広島店 など


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