「和のよそおい ―松園・清方・深水―」 [美術館 ARTNEWS アートニューズ]
「和のよそおい ―松園・清方・深水―」
上村松園 《春のよそをひ》 1936(昭和11)年頃 絹本・彩色 山種美術館蔵
山種美術館で上村松園、鏑木清方、伊東深水らが「和のよそおい」の美人を描いた美人画を中心した展覧会が好評開催中である。
上村松園 《春芳》 1940(昭和15)年 絹本・彩色 山種美術館蔵
四季折々の豊かな自然の中で育まれた日本人の美意識は、絵画や工芸品などに多く取り入れられて来ており、中でも日本の民族衣装である着物は、織物、染色などの総合的な工芸品である。
季節や着る人によってもさまざまな美しさをみせる、日本独特の芸術と言っても過言ではない。
和服に身を包んだ女性の姿は多くの人を惹きつけ、近世初期より風俗画や浮世絵に描かれるようになった。
上村松園 《春芳》 1940(昭和15)年 絹本・彩色 山種美術館蔵
この展覧会では、上村松園、鏑木清方、伊東深水らが描いた美人画を中心に、浮世絵や近・現代の日本画・洋画に見られる個性豊かな「和のよそおい」の美人を紹介している。
その中でも特に、松園の作品は、着物や帯の柄だけでなく、髪形(髷)、髪飾りに至るまで、女性画家ならではの細やかな視点から描かれている。
また、鈴木春信《柿の実とり》のおてんば娘、松園《庭の雪》の初々しい娘、清方《伽羅》の艶やかな若妻、深水《春》の溌剌とした現代女性、小倉遊亀《舞う》の愛らしい舞妓など、さまざまなタイプの和装女性を取り上げた作品が展示されており、目の保養になり、大変楽しめる。
小倉遊亀 《舞う 舞妓》 1971(昭和46)年 紙本金地・彩色 山種美術館蔵
小倉遊亀 《舞う 芸者》 1972(昭和47)年 紙本金地・彩色 山種美術館蔵
伊東深水 《春》 1952(昭和27)年 絹本・彩色 山種美術館蔵
伊東深水 《雪中美人》 1949(昭和24)年頃 絹本・彩色 山種美術館蔵
着物を着る機会が少なくなった昨今だが、日本の伝統的な衣装と美しき日本女性、
「やまとなでしこ」の魅力を再発見しよう。
■展覧会名: 和のよそおい ―松園・清方・深水―
The Japanese Garb -Shōen, Kiyokata, and Shinsui-
■会期:2012 年2 月11 日(土・祝)~3 月25 日(日)
■会場:山種美術館
■主催:山種美術館、読売新聞社
■開館時間: 午前10 時から午後5 時(入館は4 時30 分まで)
■休館日:月曜日
■入館料:一般1000 円(800 円)・大高生800 円(700)円・中学生以下無料
※( )内は20 名以上の団体料金
※障害者手帳、被爆者手帳をご提示の方、およびその介助者(1 名)は無料
※きもの割引:会期中に着物でご来館のお客様は、団体料金(一般:800 円、大高生:700 円)にてご入館いただけます。さらにプチギフトをご用意。
■出品予定作品:
上村松園 《夕べ》、《春のよそをひ》、《詠歌》、《春芳》、《娘》ほか
鏑木清方 《伽羅》、《佳日》ほか
伊東深水 《春》、《雪中美人》、《紅葉美人》ほか
池田輝方《夕立》、鈴木春信《柿の実とり》、小林古径《河風》、土田麦僊《舞妓》、
奥村土牛《舞妓》、橋本明治《秋意》、小倉遊亀《舞う 舞妓》・《舞う 芸者》、
山川秀峯《芸者の図》、北澤映月《想(樋口一葉)》、片岡球子《むすめ》、森田曠平《曲水の宴》、林武《立てる舞妓》ほか約60 点
*出品内容には変更がある場合があり。
池田輝方 《夕立》 1916(大正5)年 絹本・彩色 山種美術館蔵
奥村土牛 《舞妓》 1954(昭和29)年 絹本・彩色 山種美術館蔵
橋本明治 《秋意》 1976(昭和51)年 紙本・彩色 山種美術館蔵
■交通機関: JR・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩約10 分
恵比寿駅前より都バス(学06 番 日赤医療センター前行)広尾高校前下車、徒歩1 分
渋谷駅東口ターミナルより都バス(学03 番日赤医療センター前行)東4 丁目下車、徒歩2 分
■問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル 受付時間:8:00~22:00 年中無休)
URL: http://www.yamatane-museum.jp/
住 所:〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
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あて先 : loewy@jg8.so-net.ne.jp に展覧会名 と会場名 ご住所、お名前をお書きの上どしどしご応募下さい。
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