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追記 北海道新聞創刊80周年 聖徳太子1400年御遠忌記念 【特別展】国宝・法隆寺展 The 80th Anniversary of the Hokkaido Shimbun Press The 1400th Memorial for Prince Shôtoku Special Exhibition: Hôryûji Treasures [美術館  ARTNEWS アートニューズ]

追記

北海道新聞創刊80周年 聖徳太子1400年御遠忌記念

【特別展】国宝・法隆寺展

The 80th Anniversary of the Hokkaido Shimbun Press The 1400th Memorial for Prince Shôtoku

Special Exhibition: Hôryûji Treasures

 

聖徳太子の1400年御遠忌を記念し、法隆寺、中宮寺および太子ゆかりの奈良・斑鳩の諸寺に伝わる宝物を紹介する展覧会が、北海道立近代美術館において好評開催中だ。

この展覧会のご担当の北海道立近代美術館 星野靖隆学芸員と大石智子学芸員にレクチャーいただいたものを基に加筆して記したが、〈聖徳太子と侍者像〉についてさらに読者の皆様にお知らせしたいと思い、追記する。

 太子の口がわずかに開き、下の歯が見える。これは、仏教で、経文の意味・内容を講義し、その功徳をたたえる、いわゆる説教を行なっている最中を捉えた講讃(こうさん)の相を示すものだ。

 太子は、「勝鬘経(しょうまんぎょう)義疏」、「法華(ほっけ)義疏」、「維摩経(ゆいまぎょう)義疏」という三経義疏(さんぎょうぎしょ)を記した。

この像は、勝鬘経という仏の教えを説いている太子、35歳くらいの姿を表している。

 「太子が勝鬘経を講じたところ、蓮の花びらが降り積もったという逸話があるので〈聖徳太子および侍者像〉の後ろにある《蓮池図》と共にその空間を感じてほしい。」と北海道立近代美術館 星野学芸員は言う。

また、奈良国立博物館と東京国立博物館で開催された「聖徳太子と法隆寺」展では、聖徳太子および侍者像の後ろは壁なので、背面も蓮の絵も鑑賞することはかなわなかった。

しかし、この展覧会では、太子の蓮の逸話と共に鑑賞できるのだ。

筆者は2回も訪れたのに聖徳太子と侍者像気がとられ、事前に教えてくれていたにもかかわらず全体を見渡す余裕がなかった。

以下の画像は、星野学芸員が教えてくれた「空間も楽しんで」の意味がよくわかる。

sIMG_1447.jpg

国宝《聖徳太子および侍者像のうち聖徳太子》前面

 

sIMG_1448.jpg

国宝《聖徳太子および侍者像のうち聖徳太子》背面

 

細部に気を取られていると全体を俯瞰することを忘れてしまう。

読者の皆様には筆者の轍(てつ)を踏むことなく、鑑賞をしていただきたい。

 

H054330(法隆寺_聖徳太子像(聖徳太子および侍者像のうち)).jpg 

国宝《聖徳太子および侍者像のうち聖徳太子》 平安時代・保安2年(1121)奈良・法隆寺蔵(画像提供:奈良国立博物館 撮影・西川夏永)

 

この展覧会の特徴は、法隆寺でもめったに公開されない〈聖徳太子および侍者像〉など、関西にいても間近で鑑賞することができない宝物の数々が展示されており、しかもぐるりと回って背面まで見られるのがこの展覧会の特徴で初めての試みだ。

この展覧会の出展作品が次に一堂に会するのは、50年後か100年後かというくらい、貴重な機会なのだ。

もし、筆者のように聖徳太子および侍者像の後ろにある蓮の絵の空間を見逃したというかたはもう一度訪れて鑑賞することを強くお勧めする。

 いよいよ1030日(日)まで。

 お見逃しなく。

☆構成

第一章:聖徳太子と法隆寺創建

第二章:太子信仰の美術

第三章:法隆寺西院金堂の仏像と天蓋

第四章:中宮寺の至宝

 

会期

2022.09.03() - 2022.10.30()

※前期09.03() - 10.02()、後期10.04() - 10.30()

 

会場

北海道立近代美術館

主催

法隆寺、北海道立近代美術館、北海道新聞社、テレビ北海道、日本経済新聞社

 

学術協力

奈良国立博物館

 

後援

北海道、札幌市、札幌市教育委員会

 

協賛

アインホールディングス、さっぽろ脊椎外科クリニック、ダイキン工業、大和ハウス工業、つうけんグループ、ニトリホールディングス、NIPPON EXPRESSホールディングス、よつ葉乳業

 

協力

エプソン販売、金澤製作所、大光電機

 

観覧料

一般:1,800(1,600)円、高大生:1,000(800)円、中学生700(500)

( )内は以下の割引料金。

10名以上の団体料金

・リピーター割引料金(北海道立近代美術館または他の道立美術館・芸術館で開催した特別展の観覧半券をご提示の場合。1枚につきお一人様1回限り有効。有効期限は半券に記載。)

・アートギャラリー北海道相互割引料金

 

近美コレクションとの共通券/一般:2,000円、高大生:1,050円(当日券のみ)

※近美コレクションは65歳以上、中学生以下、障害者手帳をお持ちの方などは無料。

 

無料になる方

小学生以下(要保護者同伴)、身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方(ミライロID利用可)及びその介護者(1名)など。

 

開館時間 

午前930分ー午後5

 

☆展覧会公式サイト

         http://event.hokkaido-np.co.jp/horyuji/

☆北海道立近代美術館ホームページ

     https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/knb/

☆問い合わせ

北海道立近代美術館 TEL 011-644-6882

 

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