木下大サーカス岡山公演 KINOSHITA CIRCUS [美術館 ARTNEWS アートニューズ]
木下大サーカス岡山公演
KINOSHITA CIRCUS
木下大サーカスの公演が岡山市北区の岡山ドーム東隣の特設会場にて好評開催中である。
8月1日、来場者10万人を突破し記念セレモニーが行われたばかり。
木下大サーカスは、1902年初代木下唯助が木下サーカスを岡山の地に創立して以来1世紀を優に越えた歴史ある大サーカス団であり、今年で創立120周年を迎える。
これを記念して実に4年ぶりとなる里帰り公演なのだ。
木下大サーカスは、文句なく日本のサーカスの第一人者だ。
しかも、規模といい、クオエイティといい、世界三大サーカスに数えられる。
世界ナンバーワンスケールのサーカスを120 年間も続けて来た老舗中の老舗だ。
サーカスは単なる娯楽というだけではない。
多くの画家や芸術家がその題材にサーカスを選んで来たことからもそれはわかる。
アーティストがサーカスの芸術性をたたえ、自身のテーマにに選んでいるのだ。
時を超えて今もなお、人々の心を捉えるサーカス。
偉大な芸術として、団員の水面下のたゆまぬ努力に敬意を払いたい。
ちなみにアートへの造詣も深いことで有名な高級ブランドのエルメスの大阪心斎橋パルコのショウウインドーは、今現在、サーカスをモチーフとしたディスプレイがされている。
撮影 浦 典子
新型コロナウイルス問題に伴う公演自粛で木下大サーカスは、苦境に立った。
幸い、クラウドファンディングで3000万円がすぐに集まり、これらは、動物たちの食事代、健康管理費、さらに機材・設備のメンテナンス費などに当てられた。
さらに新型コロナウイルス問題の最前線にいる、医療従事者の支援として寄付された。
何代にもわたって語り継がれるサーカスの思い出を多くの人々に味わっていただきたい。
木下大サーカスは日本国経済産業省より、国際条約であるワシントン条約のCITES(絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)による許可を得ており、2世代以上飼育されていることが証明可能な動物は、もちろん「野生由来」ではなく、サーカスにおいて動物の飼養を許可されている。もちろん、木下大サーカスの動物たちは全て2世代以上飼育されており、「野生由来」の動物ではないのだ。
また、木下大サーカスでは「動物の福祉」という観点において全ての動物に対し、十分な居住エリア、運動スペースの確保に努めている。
移動は年に4~5回ほど行うが、移動には無理のないスケジュールを組んでおり、象に関しては、会場内に運動するスペースを設け、タイ人の専門の調教師によるケアのもとに可能な限りよい環境を与えて、会場内での運動をさせている。
冬期は暖房、夏期は送風と水浴びを行い、動物に不快な感じを与えないように努めてもいる。
飼料は上質なものを、また新鮮な水分も、いずれも適量に与えている。
半年に一度、定期的に専門の獣医によるヘルスチェックを実施し、健康を損なうことのないように留意し、健康に問題がないことを確認するなど、動物愛護法を遵守し充分なケアを施している。
猛獣が出て来てもほとんど動物臭を感じない。清潔に大事に扱われていることがよくわかる一例だ。
創立120周年記念 Kinoshita Circus Museumが、木下サーカス株式会社 本社3階 (〒700-0822 岡山市北区表町3丁目22-22)が日時限定でオープン。
会期終了まであとわずか。
お見逃しなく!!!
会期 2022年 6/26~ 2022年 9/7
公式ホームページ http://www.kinoshita-circus.co.jp
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☆巡回予定
仙台公演 公演期間:2022年 9/23~ 2022年 12/4
沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」 Special Exhibition Commemorating the 50th Anniversary of Okinawa’s Reversion to Japan RYUKYU [美術館 ARTNEWS アートニューズ]
沖縄復帰50年記念 特別展「琉球」
Special Exhibition
Commemorating the 50th Anniversary of Okinawa’s Reversion to Japan: Ryukyu
アジアにおける琉球王国の成立、および特色について、国宝の尚家宝物をはじめ、沖縄が誇る多様な文化財と復興の歩みを紹介する展覧会が、九州国立博物館で開催中だ。
令和4年(2022)5月、沖縄県は復帰50年を迎える。
沖縄は、かつて琉球王国として独自の歴史と文化を育んで来た。
明治以降の近代化や先の戦争、戦後の困難を乗り越えて、現在もその歴史と文化を未来につないで来た。
この展覧会では、王国時代の歴史資料・工芸作品、国王尚家に伝わる宝物に加え、考古遺物や民族作品などのさまざまな文化財が一堂に会している。
また、沖縄県では、平成27年度より琉球王国文化遺産集積・再興事業として、失われた文化遺産の復元に取り組んで来た。
この事業によって制作された復元作品も多数展示している。
九州国立博物館は開館以来、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というコンセプトをかかげて来た。
琉球の文化交流史は博物館活動の重要な位置を占める。
この原点に立ち返り、アジア諸国の交流という視点で琉球・沖縄の姿を見つめ直し、その歩みをたどることもこの展覧会のコンセプトだ。
重要文化財 銅鐘 旧首里城正殿鐘(万国津梁の鐘) どうしょう きゅうしゅりじょうせいでんしょう(ばんこくしんりょうのかね)
藤原国善作 第一尚氏時代・天順2年(1458)
沖縄・沖縄県立博物館・美術館
浦添市指定文化財 琉球交易港図屏風 りゅうきゅうこうえきこうずびょうぶ
第二尚氏時代・19世紀 沖縄・浦添市美術館 8/9(火)~9/4(日)
白地御絵図柄苧麻衣裳 しろじみえずがらちょまいしょう
第二尚氏時代・19世紀 沖縄・沖縄県立博物館・美術館 8/9(火)~9/4(日)
「国宝 尚家宝物コーナー」では撮影可なものうれしいポイント。
国宝 金装宝剣拵(号 千代金丸)(琉球国王尚家関係資料) きんそうほうけんこしらえ(ごう ちよがねまる)
第二尚氏時代・16~17世紀 沖縄・那覇市歴史博物館 8/9(火)~9/4(日)
国宝 黒漆雲龍螺鈿東道盆(琉球国王尚家関係資料) くろうるしうんりゅうらでんとぅんだーぶん
第二尚氏時代・19世紀 沖縄・那覇市歴史博物館 8/9(火)~9/4(日)
国宝 紅色地龍宝珠瑞雲文様紅型綾袷衣裳(琉球国王尚家関係資料) べにいろじりゅうほうじゅずいうんもんようびんがたあやあわせいしょう
第二尚氏時代・18~19世紀 沖縄・那覇市歴史博物館
8/9(火)~8/21(日)
☆みどころ
◆琉球国王、尚家400年の 宝物が一堂に!
◆80件を超える 国・県・市指定文化財 が集結!
◆琉球の美と技を今に伝える 首里城と模造復元品!
☆構成
第1章 万国津梁 アジアの架け橋
第2章 王権の誇り 外交と文化
第3章 琉球列島の先史文化
第4章 しまの人びとと祈り
第5章 未来へ
☆図録
この展覧会のもうひとつの目玉ともいえるのが図録だ。約500ページのボリュームでその情報の密さには驚かされる。
琉球は、日本や中国、朝鮮、東南アジアの国々との交易により、自国の伝統文化と舶来の文化を融合し、独自の文化を作り上げて来た。
敵対するのではなく、お互いに歩み寄り、良いところを取り入れ、「ちゃんぷるー」を良しとする新たな文化を創造して来たのだ。
ちなみにチャンプルーは沖縄の方言で「ごちゃまぜ」を意味するのは、沖縄料理の名前にもなっており広く知られている。
そんな沖縄の歴史を紐解くことのできる力作の図録だ。
筆者は、10年前、「沖縄復帰40周年記念 紅型 BINGATA-琉球王朝のいろとかたち-」の記事を以下などで記している。
https://artnews.blog.ss-blog.jp/2012-10-11
この展覧会では、沖縄文化の類まれなフィールドワーカーであり、型絵染の人間国宝となった染織家、研究者である鎌倉芳太郎にスポットを当て紹介していることも特筆すべき点だ。
「第二次大戦時、沖縄の紅型やその資料類はほとんど消失してしまっている。」と筆者は10年前に書いた。この10年の間に、沖縄の文化を手わざ 琉球王国文化遺産の集積・再興事業が積極的に行なわれて来ていることもこの展覧会は示している。
第二次大戦時や現在もなお米軍基地など沖縄の人々の大きな犠牲の上に我々日本人は安穏と暮らしていることを肝に銘じたい。
そして戦争ほど文化芸術や人々を失う愚かな行ないはないということを第二次大戦敗戦の8月に感じ取っていただきたい。
ただ単に展示するだけだけではなく、深く考えさせるこの展覧会の意義は大きい。
9月4日(日)まで。お見逃しなく。
大龍柱(旧首里城正殿前) だいりゅうちゅう(きゅうしゅりじょうせいでんまえ)
第二尚氏時代・康熙50年(1711) 沖縄・沖縄県立博物館・美術館
首里城公園 首里城正殿(平成26年(2014)撮影)
画像提供:一般財団法人 沖縄美ら島財団
会期:7月16日(土)~9月4日(日)
出品総件数:242件
うち 国宝 46件
重要文化財 13件
地方指定 28件
九州会場のみの出品作品件数:107件
会期中、展示替えあり。
開館時間:
日曜日・火曜〜木曜日
9時30分〜17時00分(入館は16時30分まで)
金曜日・土曜日【夜間開館】
9時30分〜20時00分(入館は19時30分まで)
休館日:
月曜日
観覧料
一 般 1,900円
高大生 1,200円
小中生 800円
*上記料金で4階「文化交流展(平常展)」もご観覧可。
*団体料金なし。
*大学生以下の方は券売所にて学生証や生徒手帳等をご提示のこと。
無料対象の方は以下の通り(要 証明書の提示等 )
未就学児
障害者手帳等(*)をご持参の方およびその介護者1名
*身体障害者手帳、療育手帳、 精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、小児慢性疾病医療受給者証 (障害者手帳アプリ「ミライロID」も使用できます。)
招待券をお持ちの方
九州国立博物館友の会特別展観覧券をお持ちの方
九州国立博物館メンバーズプレミアムパスをお持ちの方
九州国立博物館賛助会員の方
国立文化財機構の特別支援者および賛助会員、清風会員
ICOM会員
日本博物館協会会員
主催:
九州国立博物館・福岡県、NHK福岡放送局、NHKエンタープライズ九州、読売新聞社、文化庁
共催:
沖縄県立博物館・美術館、(公財)九州国立博物館振興財団
特別協賛:
キヤノン、大和証券グループ、三井不動産、三菱地所、明治ホールディングス
協賛:
JR東日本、清水建設、髙島屋、竹中工務店、三井住友銀行、三菱商事
特別協力:
太宰府天満宮
協力:
DNP大日本印刷
輸送協力:
日本航空
後援:
福岡市教育委員会、北九州市教育委員会、太宰府市教育委員会、太宰府観光協会、太宰府市商工会
☆展覧会公式ホームページ:
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/ryukyu2022/
☆九州国立博物館ホームページ:
☆ご意見・ご要望・ご感想のお願い
よりよいサイトづくりのため、読者の皆さまからのご意見を常時受け付けております。
あて先 :loewy@jg8.so-net.ne.jp に
件名:アートニューズ ご意見・ご要望・ご感想
とお書きの上、ご意見・ご要望をお送り下さいませ。
お待ちいたしております。
※人物名の表記は、敬称略。
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