山下清 展 [美術館 ARTNEWS アートニューズ]
生誕90周年記念
「パリのエッフェル塔」 水彩画/1961(昭和36年)
2012年に生誕90周年を迎える、放浪の天才画家・山下清。
それを記念して富山県水墨美術館にて、山下 清展が開催中である。
1922年(大正11年)この世に生を受けた清は、「日本のゴッホ」や「裸の大将」と呼ばれ、49歳で亡くなるまで、激動の昭和という時代とともに歩んで来たといえよう。
その波乱に満ちた人生は、映画やテレビドラマにもなり、画家としての領域を超え、美術ファンのみならず幅広い層から、今もなお支持されている。
だが、日本の画壇では、竹久夢二と並び人気が高いにもかかわらず、評価されていない画家とされる。
それは、全く画壇に所属していなかったことも理由のひとつであろう。
しかし、近年では、画家としての再評価が高まっているだけでなく、清独特の文体で書かれた文章にも注目が集まっており、山下清の人気は、ますます高まっている。
この展覧会では、「日本のゴッホ」「放浪の天才画家」と称された山下清の生誕90周年を記念し、山下清の生涯を、代表的な貼絵を中心に展示されている。
構成は 三章仕立て。
第一章 山下清の生い立ちから、貼絵との出合い、そして、清の代名詞となった「放浪」
第二章 放浪後、画家として活躍する姿
第三章 初のヨーロッパへの旅と晩年、貼絵による完成を夢見て挑んだ最後の大作「東海道五十三次」の公開。また一般初公開の貴重な貼絵作品を含め約150点を展示し、山下清の生涯を、遺族の証言に基づき、清の“真の姿”を追求している新しい試みだ。
長い年月を経てもなお、清の作品が多くの人々に愛されているのは、観る者の心を捉えて離さない、素朴で懐かしい日本の原風景がそこにあるからではないか。
山下清の作品を見て命の洗濯ができるであろう。
会期 2013年2月1日(金曜)~3月10日(日曜)
休館日 月曜日(ただし、2月11日は開館)、2月12日(火曜)
開館時間 午前 9時30分 から 午後 5時 まで(入室は 午後 4時30分 まで)
観覧料
[当日]
一般700(550)円 大学生500(380)円
※( )内は20人以上の団体料金。
※この料金で常設展も観覧可。
※小学校・中学校・高校等の児童・生徒及びこれらに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方は観覧無料。
主催 富山県水墨美術館、富山新聞社、北國新聞社
共催 チューリップテレビ
協力 山下清作品管理事務局
企画協力 ステップ・イースト
協賛 トヨタカローラ富山、北陸銀行
お問合せ 富山県水墨美術館 〒930-0887 富山市五福777番地
Tel.076-431-3719 Fax.076-431- 3720
朗読 「山下清の旅」
日時 3月2日(土曜)午後2時から
会場 富山県水墨美術館映像ホール
※入場無料
ホームページ:
http://www.pref.toyama.jp/branches/3044/3044.htm
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