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琳派400年記念 細見美術館 琳派のきらめき  −宗達・光琳・抱一・雪佳− [美術館  ARTNEWS アートニューズ]

琳派400年記念

細見美術館 琳派のきらめき

宗達・光琳・抱一・雪佳

 

 

今年(2015年)は、琳派400年。

「琳派」という言葉は、今では世間的に定着しているが、実は大正時代に美術史関係が創り出した新しい名称だ。

本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、尾形光琳・乾山兄弟によって発展、酒井抱一・鈴木其一が江戸に定着させた。

琳派の特徴は、大和絵の伝統を基盤として、豊かな装飾性・デザイン性を持っていることだ。

それは絵画を中心として書や工芸をも統括し、極めてその芸術性は高い。

また、その派閥は家系ではなく才能ややる気のある人々によって受け継がれた。

継承の時間軸や場所もさまざまだし、身分が遠く離れた人々によっても受け継がれたことは、当時の封建社会において極めて珍しい。

実力主義の自由な芸術活動の一派といえよう。

「琳派」とは、宗達から100年ほど後に絵師となった尾形光琳(16581716)の「琳」をとって名付けられた名前なのだ。

琳派400年記念祭が2015年の今年、あちこちの美術館などで開かれる。

そのキャッチコピーは、「1615年それは京都洛北鷹峯 光悦村からはじまった」だ。

1615年、本阿弥光悦が徳川家康より京都洛北の鷹峯の土地を拝領した。

それを琳派誕生と考えると、2015年は琳派が生まれて400年の記念の年ということになる。

http://www.rimpa400.jp/?page_id=33

 

これを記念し、大阪髙島屋に続き、横浜髙島屋では、細見美術館のコレクションの中から屏風や掛け軸などを美術館開館以来、初めての大規模出品数の展覧会が2015年4月15日(水)~4月27日(月)開催される。

特に「琳派」の細見美術館として、国内外から高い評価を受けている美術館だけに、横浜の地において鑑賞できるのは極めて珍しい。

筆者は、大阪在住のため、細見美術館にはここ56年、各展覧会が開催されるたびに訪れている。

毎回、細見美術館のスタッフのかたはどのかたも笑顔で迎えて下さり、感じがよい。

しかも、広報担当者は、学芸員の資格を持つ才色兼備のかたでいつも素晴らしい情報を与えて下さるので、勉強になる。

私立の美術館だからこそなのか、社員教育がしっかりできていて、感心させらる。

 

細見美術館に関しては、以下で記しているので参照されたし。

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/search/?keyword=%E7%B4%B0%E8%A6%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8

 

細見美術館は、そのコレクションのすばらしさだけでなく、企画展の面白さでも定評がある。

また、その静謐な空間は、筆者のお気に入りであり、一服の清涼剤だ。

「琳派」の細見美術館として、そのコレクションのクオリティが高いが、一回の展覧会だけでは展示スペースの関係もあり、多くの作品を展示できないのが悲しいかな、現状である。

しかし、この横浜髙島屋の展覧会では、思いっ切りたくさんの秀品を展示している。

細見美術館の琳派コレクションを一回の展覧会で俯瞰できる展覧会だ。

 また、この展覧会の大きな特徴は、「琳派と髙島屋」との関係性だ。

映像だが、琳派と髙島屋が展示されている。

髙島屋が1902年創刊した月刊誌「新衣装」。神坂雪花がその表紙やポスターを描いている。

1913年に髙島屋が創設した新作着物発表会「百選会」では神坂雪花は、意匠顧問や公募図案に審査にあたっていた。

神坂雪花はまた、工芸品の展覧会、「佳都美会」(かつみかい)を立ち上げ、髙島屋でもたびたび開催していた。

神坂雪花は髙島屋で染織作品の原画も制作。刺繍屏風が髙島屋資料館に残されている。

神坂雪花については以下で記しているので参照されたし。

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2012-07-03-2

http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2013-06-06-2

 

また、当時勤務していた竹内栖鳳にも髙島屋は図案制作を依頼していた。

以前、筆者は以下で竹内栖鳳が髙島屋の職員であったことを記している。

竹内栖鳳から髙島屋主人の飯田新七宛ての手紙が保存されている。

そこには、商品に琳派を取り入れるべく

「(髙島屋)から面白い光琳風の図案がないか聞かれているが、(髙島屋に)光琳の書籍がたくさんあったと思うので参考にして考えます」と書かれていた。

これぞ歴史と文化の髙島屋を印象づける展覧会なのだ。

 

お見逃しなく。

 

横浜高島屋ギャラリー(8階)

2015年4月15日(水)~4月27日(月)

 

入場時間 10時~1930分(20時閉場)

        ※最終日は、1730分まで(18時閉場)

 

 

入場料(税込み) 一般800円、大学・高校生600円、

           中学生以下無料

 

 

 

主催 読売新聞社

後援 琳派400年記念祭委員会

企画制作 MBS

 

☆ホームページ

http://www.takashimaya.co.jp/store/special/event/rimpa.html

 

 

☆読者プレゼント 

 

   1020名様にご招待券 プレゼント

 

   あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp

 

   件名:展覧会名と会場名

 

   本文:ご住所、お名前

 

   をお書きの上どしどしご応募下さい。

 

       締切:http://www.art-news.jp/

       にてUPした日の午前零時

 

   発送をもって当選と代えさせていただきます。

 

 

 

 ※画像および記事の無断転載禁止

 

☆ホームページ

http://www.takashimaya.co.jp/store/special/event/rimpa.html

 


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