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生誕100周年トーベ・ヤンソン展 ~ムーミンと生きる~ [美術館  ARTNEWS アートニューズ]



生誕100周年トーベ・ヤンソン展 



~ムーミンと生きる~







「ムーミン」シリーズの作者トーベ・ヤンソンの、生誕100周年を祝う世界巡回展の日本版が、北九州市立美術館で好評開催中だ。



この展覧会は、フィンランドを代表する女性作家トーベ・ヤンソン(Tove Marika Jansson, 1914-2001)の制作の全貌をご紹介するもので、フィンランド国立アテネウム美術館で開催の回顧展(20143-9月)の日本巡回展として再構成された。





横浜・そごう美術館を皮切りに北海道帯広市・北海道立帯広美術館、新潟県立万代島美術館を巡回し、北九州市立美術館が4館目。



全国5か所を巡回する予定だ。





フィンランド国立アテネウム美術館は、筆者がヘルシンキでの取材中に大変お世話になった美術館で、ヘルシンキ中央駅の向かい側という大変便利な場所にあり、20,000点以上に及ぶフィンランド最大のコレクションの収蔵を誇る。



日本人としては、うれしいことに浮世絵のコーナーがこしらえてあり、日本情緒たっぷりなしつらえだ。



浮世絵の制作過程をVTRでわかりやすく解説してあり、日本文化に対する敬意が感じられる。



それは、ゴッホの作品の隣に位置しているのもご縁であろう。



国立アテネウム美術館の広報のかたも大変親切で、美術に対する意気込みが感じられる。



スタッフのかたがたも大変協力的だったので、ご紹介して何かお役に立てれば・・・と筆者はずっと思っていた。



http://www.ateneum.fi/en





そんなすばらしい美術館で去年、2014314日~97日の行われた展覧会が早くも日本にやって来ているのだ。





 ちなみに、この国立アテネウム美術館とノルウェイのオスロ国立美術館のうち、絵画作品を展示するThe National Galleryとのコラボレーションで、



The Magic North. Finnish and Norwegian art
around 1900
」が開催された。





http://www.nasjonalmuseet.no/en/exhibitions_and_events/exhibitions/national_gallery/The+Magic+North.+Finnish+and+Norwegian+art+around+1900.9UFRnY4H.ips





このThe National Galleryは、エドヴァルド・ムンクの4枚ある『叫び』のうちの1枚が所蔵されており、エドヴァルド・ムンクのコレクションや、ゴッホ、クロード・モネ、モディリアーニ、ドガ、ルノワール、パブロ・ピカソ、オーギュスト・ロダンなどの近世ヨ-ロッパの作品が多数所蔵されている。





                              以下すべて撮影 浦典子





ここでは、国立アテネウム美術館の所蔵物である、フィンランドで最も有名な画家の1人、アクセリ・ガッレン=カッレラ(Akseli Gallen-Kallela)が描いたエドヴァルド・ムンクの肖像画が展示されている。



このようなことからもいかに国立アテネウム美術館が世界規模の素晴らしい美術館であることがわかっていただけるであろう。



この「トーベ・ヤンソン展」は日本への巡回展だし、国立アテネウム美術館のことも取り上げられる絶好の機会を作っていただいたと筆者は心から感謝している。





フィンランド旅行の大きな目的として、「ムーミン」に会いに行くという人が多いのも事実だ。



筆者も初めてのフィンランド旅行の際に、ムーミンの切手などムーミングッズをたくさん買い求めた。



国というものをどう国際的に評価してもらえるか。



それは、政治でも軍事でもなく、文化や芸術こそが大いに関係するものだ。



フィンランドの国のイメージアップや観光産業にトーベ・ヤンソンの功績は高いといえる。今や、アクセリ・ガッレン=カッレラと肩を並べる以上に知名度は高く、人々から親しまれている。



この展覧会では、油彩、水彩、挿絵のほか、トーベの兄弟や近しい人々が撮りためた写真資料など、約400点を展示している。



トーベ・ヤンソンは、幼少期、そして多感な青春期に戦争体験をしながらも、86歳で没するまで「Work & Love」を信条に創作活動を続けた。



ムーミンを生み出しムーミンと共に生きたトーベ・ヤンソン。



その生活と創作の秘密に迫る展覧会だ。



なお、ブックデザイナー、祖父江慎がデザインを手がけた図録は、250ページ程のハードカバーでしっかりと中身の濃い内容。



ムーミンファンだけではなく、芸術を志す人やクリエイターに読んでいただきたい。



きっと創作のヒントが見つかるはず。





さて、この展覧会とは別の展覧会が、「トーベ・ヤンソン生誕100年記念  MOOMIN!ムーミン展」が開催されていた。



以下で紹介しているので参照されたし。



http://artnews.blog.so-net.ne.jp/2014-09-05-1



トーベ・ヤンソン生誕100年を記念して日本では、全く異なる2本の展覧会が開催されていることも、トーベ・ヤンソンの人気の高さを推し量ることができよう。





☆展覧会のみどころ



○これまでまとめて見る機会の少なかったトーベの油彩作品約50点を展示。



ムーミン物語の刊行をはじめ、マンガ、小説、舞台など多方面で活躍したトーベだが、生涯を通じて画家としてのアイデンティティを大切にし、絵画制作に取り組んだ。



画家としてのトーベの知られざる一面を紹介。



○ムーミン物語全9作やムーミン絵本から、貴重な原画など約280点を展示



『小さなトロールと大きな洪水』(1945)から『ムーミン谷の十一月』(1970)まで、



ムーミンの家族とその仲間たちが登場する物語は全部で9作。



この展覧会では、それぞれの物語から貴重な原画を紹介するとともに、ムーミン絵本やマンガ、ムーミンに関連する作品を約280点展示。





○トーベが愛したクルーヴ島の「夏の家」の実寸再現を特別に展示



トーベは、後半生のパートナーであったグラフィック・アーティスト、トゥーリッキ・ピエティラとともに、フィンランド湾の孤島クルーヴ島に夏を過ごすための小屋を建て、1965年から1991年まで、ほぼ毎夏をこの島で過ごした。



この展覧会では、現地での採寸をもとに再現した「夏の家」を展示。



電気も水道もない質素な小屋で、精神的な豊かさを大切にしたトーベのライフスタイルに迫る。





○展覧会限定グッズやムーミン関連商品が盛りだくさん



ミュージアムショップBANBIにて、展覧会限定のオリジナルグッズや、ムーミン関連商品を多数販売。





開催期間



2015523日(土)~201575日(日)【会期中無休



開館時間



10001800(入館は1730まで)



観覧料



一般  1000800)円            高大生   700500)円                      小中生   500400)円



※( )内は20名以上の団体料金。なお障がい者手帳を提示の方は無料。



主催



トーベ・ヤンソン展実行委員会(北九州市立美術館、朝日新聞社、九州朝日放送)



後援



フィンランド大使館、NHK北九州放送局、九州旅客鉄道株式会社、西日本鉄道株式会社、北九州モノレール、筑豊電気鉄道株式会社、株式会社スターフライヤー、北九州市、北九州市教育委員会          



協賛



エプソン販売株式会社、日本写真印刷株式会社、リバーウォーク北九州



協力



フィンランド国立アテネウム美術館、株式会社タトル・モリ
エイジェンシー、フィンエアー、フィンエアー・カーゴ、株式会社河出書房新社、公益財団法人ギャラリーエークワッド、株式会社講談社、S2株式会社



☆読者プレゼント 



  1020名様にご招待券 プレゼント



  あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp



  件名:展覧会名と会場名



  本文:ご住所、お名前



   をお書きの上どしどしご応募下さい。





       締切:UPした日の午前零時



   発送をもって当選と代えさせていただきます。



 ※画像および記事の無断転載禁止

 

☆巡回予定



2015725日~2015927日 大阪府大阪市・あべのハルカス美術館



 







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