『ウォルト・ディズニー展』 [美術館 ARTNEWS アートニューズ]
【生誕110周年記念】
時代を超えてウォルト・ディズニーの「夢と希望」のメッセージを届ける
日本初の企画展 『ウォルト・ディズニー展』
ウォルト・ディズニーDisney
松屋銀座では、2012年4月18日(水)~5月7日(月)まで、ウォルト・ディズニー生誕110周年を記念した、日本初のウォルト・ディズニーの企画展『ウォルト・ディズニー展』が開催中。
『ウォルト・ディズニー展』は、ウォルト・ディズニーの人生を俯瞰しながら、彼の「夢と創造」が色濃く反映された作品と製作にまつわるエピソードを通じ、時代を超えて「夢と希望」のメッセージを届けることを目的とした日本初の企画展。
世界で初めて米国本社の全アーカイブの協力を得て厳選された貴重な資料や「ウォルト・ディズニー・ファミリー・ミュージアム」より長女・ダイアン氏の許諾を得て本邦初公開となる家族写真や映像など、計約500点の貴重な展示物が日本に初上陸。
ウォルト・ディズニー(1901~1966)はミッキーマウスの生みの親であり、「白雪姫」や「ピノキオ」「シンデレラ」など数多くの長編アニメを世に送り出して来た。
そして彼の壮大なロマンはやがてディズニーランドという夢と魔法の国を誕生させる。
しかし、ウォルト・ディズニーの人生は苦難に満ちており、決して順風満帆ではなかった。
若き日には映画配給会社にキャラクターの権利を奪われたり、徹底したこだわりからアニメーション制作費が膨れ上がり経営は厳しく、大切なスタッフを引き抜かれるという困難にも遭遇。
どんな逆境にも負けずに希望を抱き、何事にも前向きに取り組み、数々の夢を実現して行った ウォルト・ディズニー。
その生き方は、今もなお世界中の多くの人々に共感されている。
「夢を持つことが全ての始まり」―この想いは幾度の失敗にも逃げずに、自分の信じる世界を創り上げたウォルトの信条であり、今もなお我々に勇気を与えている。
2011年の日本は、東日本大震災の影響で精神的にも経済的にも大きな不安に包まれ、今もなお回復できずにあえいでいる。
こんな時代だからこそ、より多くの方々にウォルトの前向きな生き方や「夢と希望」にあふれるメッセージをこの展覧会で汲み取っていただきたい という展覧会である。
会場構成
【第1部】ディズニーはどのようにして、ディズニーになったのか?
ウォルトのメッセージが現代に甦る。
日本ではディズニーの人気は絶大ですが、人柄やその人生についてはあまり知られてはいない。ウォルトの生涯を振り返りながら、ハリウッド黄金期に活躍した若き日の彼のダンディズム、陽気でポジティブな人柄、常に新しいことに取り組む生き方を、貴重な写真とウォルト自身が残した名言により構成。
【第2部】ディズニーの源流、クラシックス作品の魅力。
ウォルトは作品を映画製作する度に、常に新たなチャレンジを忘れなかった。
ウォルト自身が心血注いで創り上げた長編アニメーションはクラシックスと呼ばれ、ディズニー全ての原点であり、その文化的価値は既に芸術の域に達している。
また彼にとって映画とは、アニメーション技術の限界を打ち破る挑戦の連続でもあった。ここでは、世界初の長編アニメーション「白雪姫」に始まるウォルトのチャレンジを紹介。
【第3部】映画から無限に広がる、ディズニーの世界。
ディズニーライフスタイルへの発展。
長編アニメーション映画作品が源流となり、魅力的なキャラクター商品、感動を呼ぶ映画音楽、イマジネーションを広げてくれる絵本、そして、テーマパークのアトラクション体験まで、ディズニーの世界は無限に広がり、ディズニーライフスタイルを生み出している。
映画からひろがるディズニーの世界を様々なカテゴリーで楽しめる構成となっている。
【第4部】未来に託したウォルトの壮大な夢。
ウォルトがエプコット構想に託した人類の未来。
ウォルト・ディズニーはディズニーランドの成功に満足せず、フロリダの地に人類の未来をテーマにした実験的未来都市「エプコット」(Experimental Prototype Community of Tomorrow)建設を目指したが、道半ばで65年の生涯の幕を閉じる。
彼のエプコット構想はまさに現代の私たちが直面している課題そのものを模索する、科学と自然の調和を目指した壮大な計画だったといえよう。
以前、パリのグランパレで開催されたディズニー作品展”Il etait une fois Walt Disney, aux sources de l'art des studios Disney
古きよきウォルト・ディズニー―ディズニー・スタジオの芸術の源泉
は、筆者も拝見したが、かなりの展示数で見ごたえ充分であった。
また、2006年.9月16-2007年1月15日と会期が長かったにも関わらず連日満員で芸術にうるさいパリっ子をも魅了していた。
この展覧会は、ウォルト・ディズニーの作品に焦点が当てられた構成であったが、今回の展覧会では、ウォルト・ディズニーの作品のみならず、彼の人生に焦点を当て、製作にまつわるエピソードなども色濃く掲示されており、全く新しい切り口の展覧会である。
図録もしっかり作り込まれており、見ごたえ充分。つい何度も読み返してしまうような内容だ。
アートやデザインに興味がある人だけでなく、人間の生き方を見つめてみたい人にもお勧めの展覧会である。
お見逃しなく。
【東京展】会期:2012年4月18日(水)~5月7日(月)
10時~20時(最終日17時閉場、入場は閉場30分前迄)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
主催:ウォルト・ディズニー展実行委員会
(NHKプロモーション、ウォルト・ディズニー・ジャパン)
入場料:大人1,000円、高大生700円、中学生以下無料
問合わせ:松屋 03-3567-1211(大代表)
展覧会HP:http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/
以後、
京都展・美術館「えき」KYOTO(2012年7月20日(金)~8月12日(日)、
茨城県天心記念五浦美術館(2012年8月18日~10月8日)、
名古屋展・松坂屋美術館(12月15日(土)~2013年1月20日(日)、
三重県パラシタミュージアム(2013年2月1日~3月31日)を約1年をかけて巡回の予定。
※開催地、開催日程の新情報はウォルト・ディズニー110周年公式サイトhttp://www.disney.co.jp/dream/で随時案内。
☆読者プレゼント
10組20名様にご招待券 プレゼント
あて先 : loewy@jg8.so-net.ne.jp に
件名:展覧会名と会場名
本文:ご住所、お名前
をお書きの上どしどしご応募下さい。
発送をもって当選と代えさせていただきます。
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