四代目 市川猿之助襲名記念「二代目 市川亀治郎大博覧会」 [美術館 ARTNEWS アートニューズ]
四代目 市川猿之助襲名記念「二代目 市川亀治郎大博覧会」
「双面道成寺」白拍子花子実は清姫の霊 狂言師升六実は忠文の霊 撮影:齋藤芳弘
それは、かつてない写真展と博覧会のスーパーセッション。
四代目市川猿之助襲名をひかえた市川亀治郎、その魅力と多様な世界に満ちた全貌が今、姿をあらわす。
渋谷ヒカリエのオープニングを飾るエキジビション、「渋谷亀博」。
今年のゴールデンウイークは、どこよりカブく渋谷がおもしろい。
「敵討天下茶屋聚」 安達元右衛門 撮影:齋藤芳弘
渋谷駅東口に誕生する高層複合施設「渋谷ヒカリエ」(4月26日開業)の公式オープニングイベントとして、施設内のイベントホール「ヒカリエホール」にて、四代目市川猿之助襲名記念「二代目市川亀治郎大博覧会」(名称:渋谷亀博)(URL/http://www.kamehaku.jp)が2012年4月28日(土)から5月9日(水)まで、開催されている。
「渋谷ヒカリエ」は、東京急行電鉄株式会社が推進する渋谷駅周辺開発事業のリーディングプロジェクトで、オフィス、商業施設、劇場「東急シアターオーブ」をはじめとする文化施設など、多様な機能を掛け合わせることで、街とつながり、人、モノ、情報の活発なコミュニケーションを生み出す渋谷の新たなランドマーク。
この博覧会は、歌舞伎にとどまらず、TV、映画、現代演劇などの様々な分野で、その演技を高く評価されている、四代目市川猿之助襲名をひかえた市川亀治郎の全てを様々な形で表現・展示するもので、次の4つのテーマで構成。
【市川亀治郎の軌跡】
幼少時の思い出の品や、これまでの出演作品を分野別に写真パネル、台本などプライベートな所蔵資料を展示。
【市川亀治郎の肖像】
出演舞台をはじめ様々な表情を5年間撮り続けてきた、アートディレクター/フォトグラファー齋藤芳弘氏の作品をスチール、マルチスライドでダイナミックに展示。
「鬼揃紅葉狩」 更科の前実は戸隠山の鬼女 撮影:齋藤芳弘
【市川亀治郎の宇宙】
自身が所蔵する膨大な浮世絵コレクションの中から厳選した所蔵浮世絵、陶磁器、自筆書画、舞台衣裳などを展示。
【亀治郎シアター】
2010年、国立劇場「第8回亀治郎の会」で演じられた「義経千本桜川連法眼館の場」(通称四ノ切)の稽古、早替わりの舞台裏を撮影したドキュメンタリーフィルムを上映す。
「義経千本桜」 佐藤忠信実は源九郎狐 撮影:齋藤芳弘
そして、この4つのテーマをつなぐように、忠実に再現された自身の楽屋、「義経千本桜川連法眼館の場」の裏側も含めた原寸の歌舞伎舞台、フィギュアによる宙乗りなども展示。
AホールとBホール、2つのホールとホワイエを合わせ2,500平方メートルを超えるヒカリエホールの機能と空間を最大限に生かした、まさに見どころ満載のスーパーエキジビション。
伝統があって新しい。相反する要素を見事に兼ね備えた「博覧会」である。
これを機会に歌舞伎ファンが増えそうな予感がする。
☆二代目市川亀治郎(いちかわ かめじろう)プロフィール
二代目市川亀治郎 撮影青山立行
四代目市川段四郎の長男。伯父には三代目市川猿之助。祖母には女優・高杉早苗。
俳優の香川照之は従兄弟にあたる。
慶応義塾大学文学部卒業。1980 年7 月、歌舞伎座「義経千本桜」の安徳帝で初お目見得。
1983 年7 月歌舞伎座「御目見得太閤記」で二代目市川亀治郎を名乗り初舞台。
確かな実力で、最も目が離せない若手花形歌舞伎俳優の一人。
2002 年には自身の勉強会「亀治郎の会」を立ち上げるなど、立役から女方まで意欲的に活躍。
古典作品はもちろん、2005 年7 月歌舞伎座 蜷川幸雄演出「NINAGAWA十二夜」、
2006年3月パルコ歌舞伎 三谷幸喜演出「決闘!高田馬場」など新作でも才能をいかんなく発揮する。
2007 年NHK大河ドラマ「風林火山」武田信玄役で映像作品に初出演を果たたす。
2006 年6 月ロンドン・アムステルダム公演では、英国ローレンス・オリビエ賞最優秀ダンス作品賞にノミネート。
2007 年3 月「パリオペラ座歌舞伎」にも出演。海外でも高い評価を得ている。
2008 年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
2012 年6 月、「四代目市川猿之助」を襲名。
現在は歌舞伎公演のみならず、舞台「風林火山」「狭き門より入れ」「じゃじゃ馬馴らし」「雨」「その妹」、映画「マジックアワー」「蛇にピアス」「花のあと」「シャッフル」、TVドラマ「白州次郎」「大仏開眼」(NHK)「寧々~おんな太閤記」(テレビ東京)「ブルドクター」(NTV)等活躍の場を広げている。
開催期間:2012年4月28日(土)~5月9日(水)
会 場:渋谷ヒカリエ 9F「ヒカリエホール」(東京都渋谷区渋谷2-21-1)
開催時間:10:00~21:00(最終入場:閉場時間の30 分前)
*特別企画の実施により、閉場時間が異なる場合あり。
入 場 料:当日券/一般1,200 円、学生(中学生以上)1,000 円、小学生600 円
※未就学児童無料
チケット販売:3 月中旬より イープラスにて発売開始予定
公式サイト:http://www.kamehaku.jp
主 催:読売新聞社
特 別協力:東京急行電鉄株式会社、渋谷ヒカリエ、ヒカリエホール、松竹株式会社
協 力:株式会社ケイファクトリー
企画監修:株式会社喜楽會
特別協賛:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社/OldParr
協 賛:シモンズ株式会社
企画制作:株式会社第一通信社、株式会社スーパースタジオ
会場デザイン:金井大道具株式会社
お問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600(全日8:00~22:00)
☆読者プレゼント
5組10名様にご招待券 プレゼント
あて先 : loewy@jg8.so-net.ne.jp に
件名:展覧会名と会場名
本文:ご住所、お名前
をお書きの上どしどしご応募下さい。
発送をもって当選と代えさせていただきます。
海老蔵しかり、愛之助もまた今はやはり亀治郎でしょうか
ほんとに視野がおひろいです 感心します
by once in a lifetime chance (2012-05-06 06:50)