須田国太郎展 [美術館 ARTNEWS アートニューズ]
須田国太郎展
《犬》 1950年
東京国立近代美術館
日本の近代洋画の歴史に大きな足跡を残した洋画家、須田国太郎(1891-1961)。
大型の代表作を中心とした油彩と貴重な多くの素描作品を展観し、独特の深遠な境地に到達した須田国太郎の世界を回顧する展覧会が、島根県立美術館で開催中である。
重厚な画面に刻まれた奮闘の痕跡や、強い明暗対比の中に潜む色彩の輝き。
その生命感と知性あふれる画面は、強烈なインパクトを見る者に与える。
須田国太郎は京都帝国大学で美学美術史を学んだのち、スペインに留学。
プラド美術館などで ルネサンス以降の伝統絵画の技法を研究した。
《アーヴィラ》 1920年
京都国立近代美術館
帰国後は、西洋絵画を基礎にしながら、 日本独自の油彩画を生み出そうと努力を重ね、独立美術協会展を中心に発表して行く。
この展覧会では、大型の油彩120点と、制作の過程をたどることのできる貴重な多くの素描作品を展示している。
また、須田国太郎は京都にアトリエを構えながら、国内各地に何度も写生旅行に出かけ、山陰にもたびたび訪れている。
山陰の漁村や風景を描いた作品や隠岐滞在についての紀行文を残し、松江で洋画講習会を行なったりしている。
コレクション展示室では関連展示として、山陰を描いた島根県立美術館所蔵のスケッチを初公開。
日本の近代洋画の重鎮、須田国太郎の世界を解き明かす絶好の展覧会である。
また、図録も大変よくまとまった構成で須田国太郎の人となりや絵画に対する姿勢などエピソードも書かれており、大変読みやすく興味深い。
会期終了まであとわずか。
お見逃しなく。
〔会 期〕2013年2月15日(金)― 4月1日(月)
〔開館時間〕
2月/10:00~18:30(展示室への入場は18:00まで)
3月-4月/10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
〔休館日〕火曜日 ※3月12日(火)に素描等の一部展示替があります
観覧料
当日券
企画展 企画展・コレクション展セット
一 般
1,000(800)円 1,150(920)円
900円
大学生
600(450)円 700(530)円
高校生以下無料 (神々の国しまねプロジェクト)
※ ( )内は20名以上の団体料金
主 催 /
島根県立美術館、日本海テレビ、山陰中央新報社、日本経済新聞社
SPSしまね
特別協力 /
京都国立近代美術館
後 援 /
朝日新聞松江総局、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局、 産經新聞松江支局、中国新聞社、新日本海新聞社、 島根日日新聞社、山陰中央テレビ、NHK松江放送局、 BSS山陰放送、エフエム山陰、山陰ケーブルビジョン
☆読者プレゼント
5名様にご招待券 プレゼント
あて先 : loewy@jg8.so-net.ne.jp に
件名:展覧会名と会場名
本文:ご住所、お名前
をお書きの上どしどしご応募下さい。
締切:UPした日の午前零時
発送をもって当選と代えさせていただきます。
※画像の無断転載禁止
コメント 0