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金澤翔子書展    ―三十歳、新たなる世界へ [美術館  ARTNEWS アートニューズ]



金澤翔子書展    



―三十歳、新たなる世界へ



 



 ダウン症の書家として知られる金澤翔子。



愛媛県美術館では、平成27(2015)年、金澤翔子が30歳を迎えるのを記念した展覧会が開催中だ。



金澤翔子は、その母・金澤泰子に師事し、5歳より書を始めた。



全日本学生書道連盟展などで数々の入賞を重ねる。



平成172005)年には、初の個展を開催し、その後、平成212009)年京都・建仁寺に《風神雷神》を奉納、平成242012)年NHK大河ドラマ「平清盛」の題字を担当するなど、活躍中だ。



この展覧会では、10歳の時に初めて「般若心経」に取り組んでから、金澤翔子の原点でありライフワークでもある「般若心経」作品を中心として展示されている。



さらにこれまでの金澤翔子の歩みを資料・映像等によってたどる。



併せて、これまでの代表作に、30歳の記念に完成させた縦4m、幅16mの巨大な「般若心経」など書き下ろしの新作も多数展示。



 この展覧会の図録のとびらには、「ダウン症の娘、翔子 二十一番目は愛だった」とある。



ダウン症とは、22対の常染色体のうち21番以外の染色体は全て正常な2本組(ダイソミー)だが、21番染色体だけは3本組(トリソミー)になっており、これがダウン症候群の原因になる。



ダウン症とは、染色体が「足りない」などと間違ったイメージを持った人が多い。



そうではなく、1本多いのだ。



その1本は、愛だ。



何とすばらしい表現かと胸が熱くなった。



 筆者が通った小学校には、「のぞみ」組と「きぼう」組があり、特殊学級とはあまり呼ばず、特に区別もしていなかった。



掃除当番の時に、筆者は「のぞみ」組と「きぼう」組の担当をしていた。一度目は、低学年の時、「ヒラ」として。二度目は、六年生の時、班長として。



また、筆者の学年にはダウン症の児童がおり、一緒に修学旅行にも行った。



子供の頃から、ダウン症のかたがたと接して来ているので、ごく自然に触れ合えて来たつもりだ。



時々、作業を中断せざるを得ず困ったこともあったが、彼らは純粋なところが多く、一生懸命に掃除に協力してくれたことがいい思い出だ。



 筆者は、約5,000人の社員教育のためにある企業に6ヶ月間、ほとんど休みなく毎日通ったことがある。



その責任者のご家庭に店幹部と共に夕食をご馳走になったことがある。責任者のお嬢さん(小学生)が、ある標語で最優秀賞をもらったと聞いた。



筆者が聞かせてというと一生懸命、大きな声で言ってくれた。



「みんなちがって輝く個性」



大変すばらしい言葉だったので、筆者はそのお嬢さんに研修などにその言葉を使っていいかと聞いたら、「どうぞ、どうぞ。」と快く許可してくれた。



世間にはあらぬ差別が存在することも悲しいかな、事実だ。



人を見下したり、意地悪をしたりというレベルの低いことを人間としてしてはならぬ、恥ずかしいことだと筆者は強く思う。



金澤翔子が活躍することで、世間が少しずつ変わって来ている。



この変化をもっと大きな潮流にすべく、このような展覧会をもっと多く日本各地で開催されることを切に願う。



その第一陣を切って開催してくれた愛媛県美術館に心からの拍手を送りたい。



金澤翔子の書は力強い。



 



会場



愛媛県美術館



主 



「金澤翔子書展」実行委員会(愛媛県、あいテレビ)



協 賛



松山三越



後 援



松山市、松山市教育委員会、愛媛県市町教育委員会連合会、愛媛県教育会、
愛媛県商工会議所連合会、愛媛県商工会連合会、(公財)愛媛県教育会、 愛媛県教育研究協議会、愛媛県小中学校長会、 愛媛県PTA連合会、愛媛県美術会、
愛媛美術教育連盟、愛媛県文化協会、(公財)愛媛県文化振興財団、 愛媛県観光物産協会、愛媛県公民館連合会、 (公財)愛媛県老人クラブ連合会、 松山観光コンベンション協会、連合愛媛、伊予鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社(JR四国)、
愛媛新聞社、朝日新聞松山総局、読売新聞松山支局、毎日新聞松山支局、産経新聞松山支局、 南海放送、テレビ愛媛、 愛媛朝日テレビ、愛媛CATVFM愛媛、えひめリビング新聞社



 



会期



平成26年6月11日(木)~7月20日(月・祝)



休館日



毎週月曜日(ただし、7月6日(月)、20日(月・祝)は開館、7月7日()休館)



※第一月曜及び月曜にあたる祝日を開館し、翌火曜日を休館。



開館時間



愛媛県美術館:9時40分~18時(入場は17時30分まで)



観覧料



当日券
         前売券



大 人



1,000円
            800円



高大生



800円
               600円



小中生



500円
               300円



※団体(20名以上)、満65歳以上の方は前売料金で当日入場可。



 満65歳以上の方は生年月日がわかるものをご呈示のこと。



※障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料で入場できます。 



 障がい者手帳等をご呈示ください。



※企画展半券で所蔵品展も鑑賞可。



 



☆一日講座「墨で遊ぼう」



 ・日時:7月5日(日)、20日(月・祝) 各13時30分~15時 



※2日間とも同じ内容。



・場所:南館アトリエ2 



・対象:幼児・小学生 各15名(先着順)



・材料費:300円程度



・申込は愛媛県美術館普及係まで。



 



☆読者プレゼント 



   510名様にご招待券 プレゼント



   あて先 :  loewy@jg8.so-net.ne.jp



   件名:展覧会名と会場名



   本文:ご住所、お名前



   をお書きの上どしどしご応募下さい。



       締切:UPした日の午前零時



   発送をもって当選と代えさせていただきます。



 



 ※画像および記事の無断転載禁止




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