吉左衞門X 暗闇の音 静寂の光 [美術館 ARTNEWS アートニューズ]
吉左衞門X 暗闇の音 静寂の光
「吉左衞門X 暗闇の音 静寂の光 高谷史郎・音/ 映像 + 樂吉左衞門・茶碗 」の展覧会が、佐川美術館で開催中である。
第4 回「吉左衞門X 」は、アーティストグループ「ダムタイプ」のパフォーマンスやインスタレーション作品の創作に携わり、映像、照明、グラフィック・デザイン、舞台装置デザインなどを手がけるメディア・アーティスト高谷史郎と樂吉左衞門とのコラボレーションの展覧会である。
樂 吉左衞門(らく きちざえもん)とは?
千家十職の一つ、樂焼の茶碗を造る茶碗師の樂家が代々襲名している。
樂家初代の長次郎(ちょうじろう)は、樂焼の創設者である中国出身の父・あめや(阿米也、飴屋または飴也)と母・比丘尼の間に生まれ、樂家の代名詞ともなる黒釉をかけた茶碗を大変優美に造り上げた。
没後、長次郎の妻の祖父・田中宗慶が豊臣秀吉から聚楽第の一字を取った「樂」の黄金の印字を与えられ、これが樂家の始まりである。
ちなみに宗慶は千利休と同じ田中姓を持ち、利休にかなり近い存在であったと考えられている。
宗慶とその長男・宗味(長次郎の義父)は樂家の制作活動に深く関わっていたが、前政権の秀吉と親しかったことを慮り、宗慶の次男・常慶(じょうけい)が樂家の2代となった。その後、常慶が初めて吉左衞門を名乗り、現在、15代(1949年- 、1981年に襲名)樂 吉左衞門が当主を務めている。
この展覧会では、これまで焼物や茶碗、茶の湯世界に関わりを持たない高谷氏の映像・光・音による表現を通して、樂吉左衞門の作品世界を新たな視線で捕らえると共に、反転・投射・展開・拡大・採取などにより、作品の成立する背後、周縁社会との関わりを浮かび上がらせる画期的な試み。
図録も大変アーティスティックに作られており、必読の一冊だ。
開催期間:
2012年09月29日(土)~2013年04月07日(日)
樂吉左衞門館開館5周年記念
吉左衞門X 暗闇の音 静寂の光
高谷史郎・音/ 映像 + 樂吉左衞門・茶碗
[ 開館時間 ]
9:30 ~ 17:00(入館は16:30まで)
[ 休館日 ]
月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)
[ 主 催 ]公益財団法人 佐川美術館
[ 特別協力 ] 山口情報芸術センター[YCAM]、株式会社グラフィック
[ 後 援 ]滋賀県、滋賀県教育委員会、守山市、守山市教育委員会
[ 協 力 ]佐川急便株式会社、佐川印刷株式会社
☆読者プレゼント
10組20名様にご招待券 プレゼント
あて先 : loewy@jg8.so-net.ne.jp に
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